HPの「一級ボイラー試験/質問掲示板」に掲載された質問と回答
http://boiler.bbs.fc2.com/
【問題文】
「合格パック」中の「新・精鋭問題200」の「ボイラーの構造」
問11 水管ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。
(1)自然循環式の中低圧ボイラーには、蒸気ドラムと水ドラム各1個の2胴形のものや、蒸気ドラム1個と水ドラム2個の3胴形のものがある。
(2)炉壁に水管を配置した水冷壁管は、火炎からの強い放射熱を有効に吸収し、高い蒸発率を示す放射伝熱面になる。
(3)高温高圧ボイラーでは、本体伝熱面が水冷壁管だけからなり、接触伝熱面が全くないか、又はわずかしかない放射ボイラーの形式をとる。
(4)高温高圧ボイラーでは、エコノマイザが小型ですむため、全吸収熱量のうち蒸発部水管群で吸収される熱量の割合が大きくなる。
(5)給水及びボイラー水処理に注意が必要で、特に高圧ボイラーでは厳密な水管理が求められる。
【解答解説】
解答: 4
解説:◎出題頻度大 P36~46
(4)高温高圧ボイラーでは、蒸発潜熱が少なくなり、本体伝熱面の吸収熱量の割合が小さくなるので、所要熱量を水冷壁管だけで吸収することが可能になること、また、過熱器、エコノマイザでの吸収熱量の割合を増すことができる。
【質問】1級受けようと決めました。
解説内の(蒸発潜熱が少なくなり、本体伝熱麺の吸収熱量の割合が小さくなるので所要熱量を水冷壁管だけで吸収することが可能になる)というところがよくわかりません。
高圧となると蒸発潜熱が少なくなるというのは理解していますがそれとその後の記述の関連性の部分がよくわかりません。
(2014/11/11 (Tue) 22:44:30)
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【回答】kanri
消却法を使って、正解を導きましょう!
選択式問題の解き方として、(1)~(5)の各選択肢が正しいかどうかを吟味していきます。
(1)正しい:自然循環式の中低圧ボイラーには、蒸気ドラムと水ドラム各1個の2胴形のものや、蒸気ドラム1個と水ドラム2個の3胴形のものがある。(一級ボイラー技士教本P41)
(2)正しい:炉壁に水管を配置した水冷壁管は、火炎からの強い放射熱を有効に吸収し、高い蒸発率を示す放射伝熱面になる。(同P37)
(3)正しい:高温高圧ボイラーでは、本体伝熱面が水冷壁管だけからなり、接触伝熱面が全くないか、又はわずかしかない放射ボイラーの形式をとる。(同P37~38)
(5)正しい:給水及びボイラー水処理に注意が必要で、特に高圧ボイラーでは厳密な水管理が求められる。(同P37)
この問題の設問は、「誤っているものはどれか」です。
消却法を使って、正解を導きましょう。
(1)(2)(3)(5)が正しいとすれば、誤っているものは、(4)となります。
(4)誤り:高温高圧ボイラーでは、エコノマイザが小型ですむため、全吸収熱量のうち蒸発部水管群で吸収される熱量の割合が大きくなる。
念のため、一級ボイラー技士教本で調べると、
「高温高圧ボイラーでは、蒸発潜熱が少なくなり、本体伝熱面の吸収熱量の割合が小さくなるので、所要熱量を水冷壁管だけで吸収することが可能になること、また、過熱器、エコノマイザでの吸収熱量の割合を増すことができる。」(P38)と記載しています。→ 選択肢(4)は、これと反対の記述です。
(2014/11/12 (Wed) 10:53:37)
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