一級ボイラー公表試験問題(H27年10月)

安全衛生技術試験協会は平成27年10月1日付けで、最新の試験問題を公表しました。
(本試験問題は、平成27年1月から6月までに実施されたものです。)
試験合格には、この最新公表試験問題の研究は欠かすことはできません。
本ブログで順次ご紹介していきます。
誤植等に、お気づきの点があれば、「Comments」 欄からお知らせ下さい。

問 2 0 ボイラーの腐食、劣化及び損傷に関し、次のうち誤っているものはどれか。
 
(1) 苛性ぜい化は、管と管穴の間などの狭い隙聞にボイラー水が浸入し、濃縮されてアルカリ濃度が高くなったときに、金属面の結晶粒界に割れが起こる現象である。

(2) ピッチングは、米粒から豆粒大の点状の腐食で、主として水に溶存する酸素の作用により生じる。

(3) グルーピングは、細長く連続した溝状の腐食で、 曲げ応力や溶接による応力が大きく作用する箇所に生じる。

(4) 膨出は、構造部などの腐食により強度が低下して外側に膨れ出る現象で、炉筒のフランジ部や径の大きい煙管に生じる。

(5) 鋳鉄製ボイラー のセクションに割れが生じる原因は、無理な締付け、不均一な加熱、急熱急冷による不同膨張などである。

応援、よろしくお願いします!
にほんブログ村 資格ブログ 自然・環境系資格へ
資格受験 ブログランキングへ


2 0 ボイラーの腐食、劣化及び損傷について
 

解答:4
 

解説:注目問題 P350P358
 

(1)  膨出は、ボイラー本体の火炎に触れる部分が過熱された結果強度が低下し、内部の圧力に耐えられずに外部へ膨れ出す現象をいう。膨出が大きくなると破裂に至る。