一級ボイラー「ボイラーの構造」問題の研究
一級ボイラー「公表試験問題(H 26年04月)と解答」が 完結しました。
今回は、受験者が難しいという「ボイラーの構造」を取り上げて、問題研究します。
解答、解説はすぐに見ず、教本などで調べて解答して下さい。
問8 水管ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。
(1)自然循環式水管ボイラーは、降水管内の水と上昇管内で発生する蒸気と水の混合体との密度差によって自然に水は循環する。
(2)強制循環式ボイラーは、水管を自由に配置でき、水平の上昇管を有するボイラーや流動層ボイラーなどにも用いられている。
(3)水管ボイラーでは、水管内部に蒸気が停滞したり蒸気だけになったりすると、管の過熱を生じて焼損するおそれがある。
(4)高圧大容量貫流ボイラーのズルツァボイラーは、長い水管からなり、途中の管寄せをなるべく少なくし、蒸発部の最後に小型の気水分離器が設けられている。
(5)超臨界圧ボイラーのベンソンボイラーでは、水の状態から沸騰現象を伴うことなく連続的に蒸気の状態に変化するので、気水分離器は不要であるが、炉外下降管が必要となる。
問8 水管ボイラーについて
解答:5
解説:★注目問題 P49
超臨界圧ボイラーのベンソンボイラーでは、水の状態から沸騰現象を伴うことなく連続的に蒸気の状態に変化するので、気水分離器及び炉外下降管が不必要となる。